落葉の物語

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大きなアゲハチョウ(という種類だとおもう)に出会ったのは、コンサートの2日くらい前。
洗濯物を干していて、地面で羽をバタバタさせている蝶に気づいた。
どうして飛んでいかないんだろうと、よく見ると片方の羽が半分くらいしかない。
飛びたいのに飛べない。ずっと歩くように羽をバタバタさせている。
少し休んだら?と声を掛けると、日陰になる場所で一時休憩。
でもまた動き出し、洗濯干しの周りを歩いている。見ているのがつらい。

見たくなかった。見るとしてもコンサートの後がよかった。
「チャリティ」コンサートである。誰かの何かの役に立ちたいと願っている。
滅多にハイな気分にならない私でも、コンサートの前は『Let’s go!』という気持ちでいる。
なのに、こんな小さな生き物も助けられない。
蝶は何を食べるのかな。飛べなくても小さな虫を食べられるだろうか?
心配しながら洗濯物を干し終え、仕事へ出かける。

翌日も蝶は前日と同じように動き回っていて、安楽死させてあげられるならとさえ考えた。

コンサートの翌日、高さ40~50cmくらいある植木の花に蝶のいるのを見つけた。
あ!元気になったんだね。よかった!一瞬すごくうれしかった。
その蝶はすぐ飛んでいったのだけど、たぶんあの蝶とは違うだろう。
いくら理科音痴の私でも、そのくらい分かる。

でも、とても似ている蝶で、大きさも同じくらい。
飛んでいった蝶は、あの蝶を吸収してくれたのだと考えたい。
見えないものに支えられて私たちは生きているような気がする。
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by julie9352 | 2015-06-16 23:00 | ひとりごと | Comments(0)

いつか土に帰る日まで。


by くり