いつか土に帰る日まで。

by くり

<   2015年 07月 ( 3 )   > この月の画像一覧

レディファースト

通勤の地下鉄内のこと。

目の前の座席が空き、坐ろうかなと横を見ると初老の男性。
初老なので、ひどくおじいさんではない。
初老の方も、私もお互い「どうぞ」となった。
その男性は、自分のほうが年取っているけど、
やはり女性に譲るべきとおもったようだ。
でも、「いいえ、どうぞ」ともう一度言うと、ありがとうと腰をかけた。

降りる駅で開くドアがその座席と反対なので、後ろを振り向くと
青年が席を譲ってくれた。30歳台前半かな。もっと若いかもしれない。
「僕が坐って、この人が立ってるってことはない」という感じだった。
ちょっとはにかんで、とてもさり気なく。
ありがとうと気持ちよく坐らせていただいた。

たったそれだけのことだけど、お二人とも私をレディとして扱ってくださったようで
嬉しかった。またはただの、くたびれたおばさんだったのかもしれない。
それでも、お二人とも一瞬の行動が優しくスマートで、気持ちのよい
一日のスタートだった。
[PR]
by julie9352 | 2015-07-24 22:55 | ひとりごと | Comments(0)

狭間

説明するまでもなく、物と物の間の、文字とおり狭いところ。

物と物の間には空間が必要だけど、
気持ちと気持ちの間は微妙だ。

狭間なんてないほうが楽だろう。
例えば好きか嫌いか。行くか行かないか。話すか話さないか。

やるだけやったから後悔はないと言い切ることのできる人は
狭間に堕ちる(あるいは落ちる)ことのない人なのだとおもう。
私は堕ちて(落ちて)ばかり。
ばかり、でもないか。
けっこう、やるだけはやっている。
猪突猛進型の人間だから。

でも後悔する。
[PR]
by julie9352 | 2015-07-14 00:33 | ひとりごと | Comments(0)

原点

中学2年生のとき、かつみ(タイガースのトッポ)のファンになった。
周りにかつみファンがいた訳でもないのに、それどころか世の中ジュリーー!の時代、
あんな暗い人のどこがいいの?とさえ言われた。
なのに、なぜか突然一人で好きになった。
もうタイガースを脱退し、マリファナ事件も起こした後だった。

初めて「コンサート」に行ったのは、かつみのコンサート。サンケイホールだった。
チケットをどうやって買うかも知らなかった。
周りにかつみファンはいなかったので、一人で調べ買いに行き、
コンサートも一人で出かけた。
ファンクラブへ入ると会報が届くようになったけど、母に「あんな事件を起こす人」と怒られ
辞めるように言われた。そこでファンクラブのお姉さんに手紙を書いた。
個人名で送ってください、とお願いしたのだ。

ライブハウスに行きたかったけど、中学生の身。
兄も姉も年上のいとこも近くにいなかったので、夜出かけられなかった。
ライブのある日の夕方、ライブハウスに電話をかけたことがある。
かつみと電話で話すことができた。ライブ前リハに入る時間帯を考えてかけたのだった。
家からそんな電話をかけられないので、公衆電話から。

六本木に当時あった「加橋かつみファンクラブ」も一人で見に行った。
生まれてはじめての六本木。右も左も分からない、住所を頼りに。
小さな中庭のあるマンションだった。その中庭で『花の首飾り』を歌って帰って来た。

突然好きになる、誰にも相談せず一人で行動する、
褒められたことではないけど親に嘘をつく、
知恵を絞り、情熱を傾け、好きなことには努力する。

かつみに出会わなければ、私はただの人形だったとおもう。
[PR]
by julie9352 | 2015-07-06 23:29 | ひとりごと | Comments(0)